フォード・マスタング イモビライザーキートラブル!?
プリウスの紛失キー作製に向かう準備をしていると、
今度は別の自動車屋さんから2012’ FORD・MUSTANGにてキー登録応援のご依頼です。
アメリカのディーラーから取り寄せた純正キーが登録が入らず、その上エンジンが不始動になったのでカギの救急車さん一度みていただけませんか。とご連絡をいただきました。
夕刻、お店に到着すると綺麗なショールームにずらりとフォードのマスタングが並びます。
お話しをお伺いするとフォード社の純正テスターにてキー登録をされていたところお客様の入店が立て込みPCが一時的にダウン。アメリカのサーバとの通信が途切れたせいかエンジンもかからなくなってしまったとの事です。
まずは当社テスターをマスタングに繋いでみます。
アクセスコードの処理も進み、続いて古いキーコードのイレースへと順調に進んで行きます。
約10分後、テスターには”SUCCESS”の文字が浮かび上がります。出来た!と喜んだのも束の間、登録したキーを挿し込んでもやはりエンジンが始動しません。
その後も車屋さんとおかしくなった経緯やアメリカディーラーとのアドバイスを話合いながら、試行錯誤しますがマスタングは一向に反応してくれません。
手配された新品のリモコンキーがおかしいのかと当社のクローンマシンにてイモビライザーチップのIDを調べますが元の鍵のID:4D63+、手配された鍵のID:4D63+とマスタングに対応したデータを表示します。
この日は作業をここまでにして、一度明日へと持ち越すことにしました。
帰りの道中、どう考えても手配された純正キーがマスタングに適合していないように思え明日は鍵を一から作ってみようと思いました。(フォードの車両は車に最低2本、イモビライザーキーが登録されていないとエンジンが掛からない仕組みになっています。元の鍵を含め、なんとかあと1本登録できるキーを作成する必要があるのです。)
翌日、キーを新たにカットして当社にて用意したイモビライザーキーをイグニッションに挿し込んでみます。
昨日とマスタングの反応が違いました。これは一歩前進できたと希望が見えてきました。
テスターを繋いでキーコードイレース。画面は失敗と表示。ダメか・・・と同期を試みます。イモビライザーキーをイグニッションに挿入するとセキュリティランプ消灯。もしかしてと、興奮しもってスタータをひねると無事にブォン!とエンジン始動しました!
安堵の気持ちでシートにどっぷり体をもたれていると車屋さんも「エンジン掛かった!?」と飛んでこられました。
まさか、まさかの新品純正キー2本。どちらのキーもこのマスタングには不適合だったのです。(個人的な判断では手配された純正キーに内蔵されているイモビライザーチップの位置がマスタングのアンテナの位置にきっちりと合っていなかったのではないかと思います。)
黄色のテープにまかれたキーが今回の原因のリモコンキーです。
自動車屋さん昨年の12月初旬からトラブルが発生し1ヵ月間、悩みに悩んでようやく今日エンジンが始動できて大変喜んでいただきました。
FORDの車両もイモビライザーキーの合鍵やスペア。鍵を失くしてしまった!などの紛失キー作製などのトラブル対応承っております。ぜひご相談下さい。
はぁ~、無事に解決できて本当良かった♪
それにしても、めちゃくちゃ格好良いマスタングだったなぁ・・・。