昭和45年製グロリア 鍵紛失作製
車屋さんと板金屋さんからのご依頼で昭和45年製のグロリアの鍵作製に行って来ました。
最初年式を聞いて、えっ⁉と聞き直してしまいました。
車屋さんもメーカーの日産に聞いたけど、もう部品は無いと言われたそうです。ですよね(笑)
トータル3日間の作業となりました。
1日目は鍵のベース(材料)探しに行きます。昭和45年の車の鍵がどんな形状なのか、見当のつく部材をある程度持っていきます。
流石におよそ50年前の部材は当社にも数多くはありませんので、問屋さんにも要請。「これこれの部材って何本ありますか?」、「4本ですね。」、「全部ください(問屋さんもほとんど持ってない様子・・・)」という流れで材料を用意しました。
いよいよ部材が揃えば、二日目の作業を開始。
今の車と違ってエンジン始動キー、運転席助手席のドアと給油口、トランクの鍵と3部構成。3種類のキーを作って行きます。
難関はエンジン始動キーのイグニッション。
昔ながらの鍵屋さんの技法でインプレッションという鍵穴に鍵の素材を突っ込んで付いた小さな傷を見ながら鍵を削っていくという、全集中モードの作業でキーを作ります。
時々「鍵の作製って粘土を鍵穴に突っ込んで型をとるんでしょ?」と聞かれますが、それ出来ません(笑)
最終日はトランクの鍵を作製して終了です。
いやぁ、無事に全部出来ましたね(^^)/
車屋さんにも「流石ですね!」といただき達成感いっぱいの作業でした。