マンション・エントランス オートロックが閉まらない!?
京都市上京区のマンションオーナー様から早朝、オートロックが閉まらないので見て下さい!とのご依頼です。
ご存知の方も多いかと思いますが、マンションのエントランスにはインターホンの呼出盤に設置されているキースイッチや、同じくインターホンの暗証番号で開錠するオートロックと呼ばれるガラス扉が多く使われています。
(参考画像)
オートロックは電気錠と呼ばれる電気モーター駆動の錠前で動作していて、本来であれば鍵が開錠されエントランス扉をくぐると自動でウィーンというモーター音とともに鍵が施錠されるのですが、なぜか全く閉まらなくなってしまったのです。
という事で、早速トラブルシューティング。オペ開始です。
ここからは少し難しい話になります。
オートロックという電気錠はガラス扉に設置された電気錠(モーター錠)、キースイッチなどの操作器、操作器と電気錠の動作を関連付けしている制御盤から構成されています。
まずは当社のテスターを用いて電気錠を検査します。鍵の開け閉め、扉の開け閉め正常に信号を発信しています。電気錠に問題はなさそうと判断します。
次に制御盤を検査します。別のテスターを用いて検査をすると電気錠への信号出力が出ていない事が判明しました。ここで一旦、制御盤を疑います。
ただキースイッチなどの操作器を誰かがイタズラしたり、操作器自体が破損して「常時扉を開けなさい」という信号が出力されっ放しの可能性も残っているので操作器のチェックも怠らずにキッチリと確認します。
最後に各種ケーブルの断線なども確認。やはり故障の原因は制御盤にある事がこれで判明しました。
これが故障した制御盤です。
オーナー様に故障の内容そして御見積りを提示し新しい制御盤に交換します。
まずは古い制御盤の撤去です。各信号線や電源線が分からなくならないよう、注意しながら配線を外し機器を取り外します。
新しい制御盤を設置。今回はMIWA社のBAN DS-1という制御盤を使います。このBAN DS-1という制御盤は昨年にデビューした優れものの制御盤でして本来であれば電気錠への各種セッティングが必要なところを自動で判別しセッティングを行ってくれます。
順調に結線作業等をすすめていきます。
ご覧のように無事に制御盤の設置が完了し、オートロックが復旧できました。
後はばらけたケーブル類を綺麗にまとめて完成です。
少し小ぶりになった新しい制御盤には点検等にも便利な操作表示機が付きます。もちろんこの操作器からも開錠操作が可能で、お引越しの際には特に便利な連続開錠(再度ボタンを押すまで鍵が開きっぱなしになる)ボタンも付いてきます。
カギの救急車・京都(五条通/下鴨店)ではマンション・オートロックなどの電気錠もみさせていただきます。
今お使いのインターホンで流行りのカードやタグをかざせばオートロックが開錠できるといった機能にご希望の方もぜひご相談下さい。